度を超えた売り手市場での苦悩
こんにちはMASAです。
現在も就活生の売り手市場が続いており、私が就活していた、就職氷河期の頃が懐かしく思います。
そこで今回は、私が店長として飲食店勤務していた頃。
超売り手市場のお店で、毎日苦痛の連続だったという、思い出したくもない話をします。
とても地方とは思えない時給。
どのような人材なら採用できたのか?
人が集まらないと、どうなるの?
苦労した点をを3つにまとめました。
これを読んで人手不足で悩んでいる方の、参考になればと思います。
※東日本大震災で被災した、地域の人口3万人ほどの小さな町で、勤務した話です。
小さな町とは思えない高額な時給。
基本時給ベースは1000円でした。
日曜、祝日などは1200円と破格の時給です。
その町がある地方都市の時給ベースが800円でしたので、そうとう高いです。
異常ともいえる金額です。
売り上げは、非公開のお店もありましたが、どのお店も日商10万前後という売り上げでした。
正直この売り上げで、これほど高い時給など出すのであれば、バイトもそれなりの仕事ができなければ赤字は必至です。
しかし現状は・・・
環境で人も変わる
どのお店も時給が高いし、何処も人がいないので、働く方は選びたい放題です。
何もしなくても、いきなり都市部の時給の1.25倍スタートなので、その時給が当たり前だと思っています。
それ最初から、時給高すぎだから!
もっともたちが悪いと思ったのは、忙しかったり、仕事がつまらなければすぐ辞めて、ほかで働けばいいやという考えを、大部分の人が持っていた事。
しかも探せば高時給の場所は、辞めたその日にでもみつかる。
そんな環境です。
人が集まらなさすぎて、どうなっていったか?
人間の醜さを垣間見た瞬間でしたね・・・・ホント。
同じ施設で、人の取り合いがおこる。
思い出したくもない話です・・・
何処も人手不足だったので、悪質な手段で人を確保しようとする店舗も出てきたのです。
どんな手口だったのかというと・・・
例えばラーメン屋のバイトに、ハンバーガー屋の店長が、そのラーメン屋の店長やその会社の悪口を徹底的に話し、自分の味方にして、ハンバーガー屋に引き込むというもの。
完全にマインドコントロールです。
人口3万のうち、1/4は復興で来ている工事の関係者。
残りは年寄りと、地元に残った工場勤務の人。
バイトで働けるのは、ほんの一握りの若い主婦と、学生だけ。
どこも人がいなくて、強力しなくてはいけない環境なのに、あろうことかテナント同士で争いが始まってしまったのです。
昨日まで、たこ焼き屋で働いていたバイトが、今日はアイス屋で働いている。
昨日の友は今日の敵、なんて事は当たり前の環境となっていましたね。
某ショッピングセンターに、入っていた店舗50社。
ほぼ血肉の争いでした・・・
思い出したら、頭痛くなってきた・・・・(笑)
ちなみに私の店舗は、悪口言われて引き抜かれる側でした(笑)
実際オペレーションも、専門店の中でもきつい方でしたし、そんな事で辞めるヤツ引きとめたくなかったので、放っておきました。
採用できるのは年寄りがほとんど。
高校生は基本バイト禁止。 できるのは定時制の学生。
高校出て就職しないフリーターや、就職したけど辞めてフリーターやってる人。
この辺はまず、きついお店は速攻でやめて、楽で時給のいいところにいきます。
その若さでバイト経験10社くらいある。 という人がほとんどです。
なにせすぐ辞めますから・・・
しかも若いっていうだけで、どこもすぐ採用するから・・・取り合いです(笑)
オペレーションが、他と比べてきついお店が採用できるのは、50~60以上のお年寄りがほとんど。
70歳のおばあちゃんも、働いてました。
それヤバいんじゃないの?
そう思われるでしょう・・・
しかし最後まで、一生懸命やってくれたのは、その高齢の方達でした。
確かに動きは遅いです(笑)
それは仕方ありません。
ですが、仕事に対する意識は、まともな考えでした。
きついとすぐ辞める主婦や、アホな高校生なんかより数倍頑張ってました。
高齢ゆえに、文句は言ってられないし、職場を選べないというのが本音でしょうが・・・
人がいないとギクシャクして、空気も悪くなるのが普通です。
しかしその高齢の方達が、中心となって働くようになってから、周りの環境が明るくなったんです。
文句言っても仕方ない、どうせやるんなら楽しくやろうや! が、みんなの口癖でした。
あー、この人達と一緒にやれただけでも、ここに来てえがったな。
今でもそう思います。
おわりに
いかがでしたか?
あの当時は人が居なくて身体がきついんじゃなくて、環境が最悪すぎて、人間不信に陥る一歩手前でした(笑)
しかしそんな環境でも、おばあちゃん達のように一生懸命な人材もきてくれます。
人が少ない店に勤務されている方の、少しでも希望になれば・・・
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。