こんにちはMASAです。
青森県の五所川原と秋田県能代市を結ぶ線路。
それぞれの頭文字、五と能をとって五能線と名付けられた、今では人気の路線。五能線ですが・・・
以前まで、超ローカル線だったことを、ご存知でしょうか?
そんな五能線を紹介します。
五能線は、どうしてここまで人気になったのか!?
路線距離147.2キロ 駅数43駅
当時全社収入の1%だったそうです。
そんな、JR東日本秋田支社のローカル五能線は、赤字続きの、
いつ廃線になってもおかしくない路線でした。
それも冬の豪雪、夏の豪雨など災害の影響を受け、今まで運行出来ない状況も、何度か経験しています。
しかし、幾多の苦難を乗り越え、人気の路線になったのには訳があります。
それらをまとめてみました。
1、支社で全面的に盛り上げを開始した。
古い客車を、社員達で自主的に改造し、話題性作りに務めた。
カラフルに塗られた電車は、嫌がおうにも目につきますし、
走行する姿も絵になりました。
ビュートレイン列車もこの時に作られたそう。
路線の見所に差し掛かると、わざと列車のスピードを落とし、お客様に絶景を楽しんでもらう。
これは運転士が、自主的に行っているそうですが、観光客が多い日にしか、なかなか行えません。
地元の人が利用しているときは、生活の足としているのですから、通勤通学で利用しています。
毎回徐行されたのでは、たまったものではありませんからね。
しかし駅員、運転士の方は、地元の方とも密にコミュニケーションをとり理解を仰いだ上で、運転士の判断で徐行運転をしている日もあるそうです。
私が利用した日も、地元の方と乗務員さんが、仲良くお話しされていたのをよく覚えています。
何気ない日常の会話を大切にしているのです。
2、景色だけでなく、列車をエンターテインメント化した
津軽三味線を車内で披露。生演奏でバチを弾き民謡を
唄いあげる様は、まさに圧巻の一言!
駅員が迫力満点のなまはげに扮して、ホームに仁王だち!!!
秋田の伝統行事なまはげに変装し、
その土地ならではの乗客の楽しませかたを研究!
電線の普及により五所川原で、最近まで行われなくなった祭りを
五所川原の自治体と連携し、高さ23メートルにも及ぶ大迫力の立佞武多を80年ぶりに復活させ、驚異的な集客効果を生み出した!
大きな窓と、ゆったりとしたシート。
まるで自宅にいるかのような、快適空間列車
快速リゾートしらかみの導入。
真冬の極寒の季節は、体の芯まで温まるストーブ列車の運行。
良い意味で昭和の香りを色濃く残す、個人的には冬のストーブ列車が断然おすすめ!!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
人気の裏では、職員の努力があってこそだったのです。
調べていて、とても気になった事が、職員の方が良くしようと自主的に行っていることが多いのです。
上や下関係なく、現場の判断にゆだねられていて、それをみなさんで考え、決断し、実行している。
だからこそ五能線は人気なのです。
誰かがやってくれるだろうと、だれ一人思わず
みんなが一丸となって、良くしようとしたから・・・
私の憶測ですが、JR秋田支社の人も、そうとうJR本社の上層部に、つつかれたんだと思います。
赤字路線なんて、早く撤退しろ。
どうせ赤字なんだから何やっても無駄だろ。
こんな風に罵声も浴びせられたかもしれません。
ですが、JR秋田支社は現場の考えや知恵を優先させたのでしょう。
そして、現場が団結し、あきらめなかったからこそ人気がでたのです。
事件は会議室でおきてるんじゃない!!
現場でおきてるんだ!!!
ふと、あのドラマを思い出してしまいました。(笑)
みんなで目標に向かうって素晴らしいな・・・
そんな思いにさせてくれた五能線でした・・・